「まんがでわかる 親子で始めるプログラミング教育 子供の論理的思考力と問題解決力を高める育て方」を読みました
2020年からの小学校でのプログラミング教育必修化で登場するキーワード「プログラミング的思考」について解説されたマンガです。マンガだけでなく、章の終わりにはマンガの解説と有識者のコラムが掲載されています
タイトルだけを見て、実際にプログラムが作成できるようになる本だと勘違いする人がいるかもしれませんが、この本を読んでもプログラムが組めるようにはなりません。プログラミング学習を通して身につく力が、実生活にどのような形で役に立つのががわかる本です
プログラミング学習とは何かを理解するために、順次・反復・分岐といったプログラムを作成する上で必要になる考えの説明があります
家族4人それぞれのストーリーで、プログラミング的思考が実生活でどのように役に立つのかが理解できるようになっています
小学生の女の子(主人公)
あらかじめ決めておいた手順通りに行動することで、初めてのお使いを無事にこなすことができるようになるというストーリー
父
任された大きな開発プロジェクトを、プログラミング的思考を使ってプロジェクトを細かく細分化することで完成へと導くというストーリー
母
パート先でのお弁当屋での仕事と家事を並列処理とパイプライン処理で効率化するというストーリー
女の子の兄
サッカーでの自分の役割分担をきちんとこなすことで、チーム全体を勝利へと導くというストーリー
このような感じで、プログラミング的に物事を考えることで、実生活のいろいろな問題がスムーズに解決できるようになるというストーリーです。プログラミング的思考のおかげで次々と問題が解決していくので、若干胡散臭く感じてしまいますが、個々のストーリーだけを見ればそんなに無茶苦茶ではないと思います
将来プログラマーになりたいわけじゃないのに、プログラムを小学校で学ぶ必要があるの?と思っている方は、この本を読めばプログラミング学習必修化の意図が理解できると思います