ScratchJrはタブレットで動作する子ども向けのプログラミングアプリ。Scratchの簡単バージョンといった感じです。対象年齢が5歳からなので、小さな子どもでも使いやすいように工夫されています。iPad版とAndroid版があります
今までじっくり触ったことがなかったのですが、今回この本に沿ってチャレンジしてみました
Scratchにはない面白い機能があったので、いくつかピックアップしてみたいと思います
写真の取り込み機能
特定エリアの色で塗りつぶす感覚で、撮影した写真で塗りつぶすことができます。観光地の顔出しパネルのような顔の部分が空白の素材が用意されているので、自分の顔をはめ込んで利用することができます
ドラえもんのぬいぐるみを撮影してみました
もちろん顔出しパネルタイプのイラスト以外でも使えます。木のイラストの緑の部分に実際の葉っぱの写真をはめ込む・・・なんていった使い方も可能です
ページ機能
ページで管理できるので、画面の切り替えが楽ちんです。これは本家Scratchにも取り入れてほしい機能です。4ページまで作れます
メッセージを手紙で送信
Scratchにもメッセージ送信の機能はありますが、メッセージに名前をつける必要があります。ScratchJrは手紙を送る形になっているのですが、手紙に色が付いているので直感的に使えます。6つまでしかメッセージが送れませんが、手軽で使いやすいです
メッセージを送る
メッセージを受け取る
ジャンプブロック
Scratchにはないジャンプブロックがあります。キャラクターがジャンプするだけでプログラムが楽しくなりますね
日本語テキストの画面の配置に対応
Scratchでは画像を配置するように、日本語のテキストを画面に置くことができません(入力自体ができない)が、ScratchJrでは可能です
タブレットの使いやすさ
ScratchJrの開発者のミッチェル・レズニックさんがおっしゃっていますが、タブレットは共同作業がやりやすいです
日頃子どもにScratchを教えていてもどかしく思うのが、操作をサポートする時にマウスの主導権をいちいち譲ってもらわないといけないところ。その点、タブレットなら、画面を直接さわればいいので、子どものサポートがやりやすいです
一通り触ってみての感想
Scratchはできることが多すぎるので、初心者はちょっと戸惑ってしまいますが、ScratchJrは機能がかなり限られているため、全体をすぐに理解できます。対象年齢は5歳から7歳ということですが、小学生3年生くらい(9歳くらい?)までなら、Scartchにチャレンジする前の準備段階としてScratchJrでプログラミングしてみるのもありだと思います