ラズベリーパイ財団から「Hello World」という雑誌が新しく刊行されましたが、MagPi Magazineの方も新しい号が刊行されました。今号では、オブジェクト指向プログラミングを学ぼう!という特集の中で、ScratchとPythonで同じゲームを作成するプログラムが掲載されています
The MagPi Magazineはこちらから無料でPDF版がダウンロードできます

今回、Scratchの方を記事通り作成してみました。記事と同じような形で日本語環境でのスクリーンショットを作成したので、よかったらMagPiの記事を読むときの参考にしてください!
Buncoというゲームを作る
Buncoというゲームをシンプルにしたものを作ります。2人のプレイヤーが3つのサイコロを振ってその合計が大きい方が勝ちです
MagPiの記事には、クローンを使うのでScratch 2.0を使用すると書かれていますが、単なる複製なので1.4でも動きます
STEP-01
スプライト一覧にある青いiをクリックすれば、名前の変更画面が表示されるので、ねこのスプライト名を「Player1」に変更します
STEP-02
「dice1」という名前の変数を「このスプライトのみ」を選択して作成します。同じように、変数「dice2」と「dice3」を作ります。最後に「total」という変数を作ります。この変数も「このスプライトのみ」を選択します
STEP-03
「緑の旗がクリックされたとき」をスクリプトエリアに置きます
変数dice1、dice2、dice3に1〜6の乱数をセット、totalにその3つの値の合計を入れるようにします
STEP-04
「〜と2秒言う」ブロックを追加して、totalを1秒言うようにします
次に「もし〜なら」ブロックを追加して、「もし」と「なら」の間に、演算にある「[] > []」ブロックを追加して、左にtotalを入れます
「もし〜なら」の中に「Hello!と言う」ブロックを追加して、「Hello!」を「ぼくがかった!」に変更します
STEP-05
今はまだ1つしかスプライトがありませんが、後からもう1つスプライトを追加して、お互いがもう1方のスプライトのtotalと比較するようにします
「調べる」の「x座標(Player1)」ブロックを使います。「x座標」を「total」に変更して比較ブロックの右に入れます
STEP-06
ねこ(Player1)を右クリックして「複製」を選びます。複製された方のねこは自動的に名前が「Player2」になります
Player1のスプライトウィンドウを表示して、「total(Player1)」を「total(Player2)」に変更します。これでPlayer1は自分のtotalとPlayer2のtotalを比較、Player2は自分のtotalとPlayer1のtotalを比較するようになりました
緑の旗をクリックするとプログラムが動きます
3つの数値の合計が大きい方のねこが「ぼくがかった!」と言えばプログラム完成です!