娘(小4)の夏休みの自由研究、迷っているようなので、プログラム関連の課題を勧めたのですが、みんなの前で発表するときにプログラム関連は説明しにくいので嫌だということで却下されてしまいました。娘の学校はIT関連がすごく遅れていますし、発表してもピンとこない子どもが多そうなので、娘の言い分もなんとなくわかります
というわけで、ちょうど授業で習っている百人一首のゆかりの地を巡るという課題に決定しました。一緒にあちこち回ったので記録に残しておきます
ならの小川
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける (従二位家隆)
「ならの小川」は上賀茂神社に流れている川です
たくさんの子どもたちが水遊びをしていました
せりかわ
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇)
光孝天皇が若菜を摘んでいた芹川野に流れるのが芹川。今は瀬戸川という名前になっていますが、「せりかわはし」という名前に名残が残っています
今は護岸ががっちり固められていて、昔の趣はありません。地図で辿っていくと、五山の送り火の鳥居型の曼荼羅山の方から流れているようです
芹川は嵐山に流れる桂川に合流します
小倉山
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ (貞信公)
小倉山は二尊院の裏にある山です
小倉百人一首の小倉と、小倉あんの小倉は同じ小倉だったのですね。知らなかったです
中院山荘跡
二尊院のすぐそば。天智天皇が百人一首に入れる歌を選んだ場所である中院山荘があった場所です
今はお地蔵さんが祀られていました
嵐山にある百人一首をテーマにした展示館の「時雨殿」にも行きたかったのですが、現在リニューアルのため休館中でした。残念
逢坂の関・逢坂山
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな (三条右大臣)
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ (清少納言)
3首に登場します。逢坂の関は関所の1つ。だいたいこの辺りというだけで、具体的な場所はわからないそうです
今は車がビュンビュン走っています
蝉丸神社
逢坂の関のすぐ近くです。「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」を詠った蝉丸を祀った神社。蝉丸は盲目の琵琶法師であり、音曲芸道の祖神
誰もいなくて少し怖い雰囲気でした
近江神宮
近江神宮は小倉百人一首の一首目「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」を詠んだ天智天皇を祀っている神社です。百人一首の大会が行われる事でも有名ですね
百人一首のパネルがあちこちに飾られています
「ちはやふる」のキャラでしょうか。漫画を読んでいないのでちょっとわかりませんが、好きな人は記念写真にいいですね
「ちはやふる」のおみくじ(初穂料300円)もありました
とりあえず自由研究は完成しそうなので一安心です
今回の課題のために買った本。オールカラー&漫画で説明されているので、すごくわかりやすいかったです。超オススメ