「10才からはじめるゲームプログラミング図鑑」を読みました。「10才からはじめるプログラミング図鑑」の第2弾にあたる書籍です。前回はScratchとPythonの2つの言語を使いましたが、今回はScratchのみ。続編というわけではないので、ゲームプログラミング図鑑から読み始めても問題ありません
Scratchで8種類のゲームを作成します。一通り作ってみました
「スター・ハンター」
動き回るタコを避けながら星を集めるゲーム
「チーズをさがせ」
虫を避けながらネズミを操作して迷路にあるチーズをゲットするゲーム。ゆうれいは突然現れます
「サークル・ウォーズ」
青いプレイヤーを操作して、味方の緑を集めるゲーム。赤い的に当たるとマイナスポイント。クローンが初登場。アートのようなゲームです
「おサルのジャンプ」
おさるの飛び出すスピードと角度を調整して発射してバナナをゲットするプログラム。アングリーバード風のゲームです
「ホウキにのった魔女」
魔女を360度回転させながら火の玉を発射して、襲ってくる敵を撃退するゲーム。敵キャラの種類が豊富ですが、最初の1つめのスプライトをコピーしてパラメーターなどを変更することで、効率よく種類を増やしています
「犬のごちそう」
犬を操作してステージ上の骨を全て集めるゲーム。ドーナツなどの甘いものにぶつかるとアウトです。左右のキーで移動、スペースキーでジャンプします。骨を全て集めてからゲートに向かうと次のステージ(全部で3ステージ)に進みます。マリオのようなゲームを作りたい場合に非常に参考になる作例です
「氷の上のレース」
2人プレイ用のゲームです。制限時間以内にコース上の宝石をたくさん集めた方が勝ち。タイムアタックのゲームや対戦ゲームを作りたい場合に参考になります
「ドラムで音あそび」
ドラムが順番に鳴らされるので、それを記憶して同じ順番でドラムを叩くゲーム。リストが初登場します。クイズのような同じ処理を繰り返すゲームを作る場合に参考になります
感想
1つのゲームのボリュームがあるため、プロジェクトで利用する変数も多く、スクリプトもかなりの量になります。なので、Scratchが初めての人がいきなりこの本を読むと混乱してしまうと思います
説明が丁寧なので、書かれている通りにプログラムを組んでいけばちゃんとしたゲームが完成しますが、それを理解して自分のものにするには、ある程度Scratchでのプログラミング経験がないと難しいのではないかと感じました
ゲームを作る上で役に立つテクニックや、綺麗なプログラムを書くためのノウハウが詰まっているので、Scratchに慣れた人がステップアップするために読むのがよさそう。僕自身も、こういうゲームはこのように作ればいいのか・・・と参考になった部分が多々ありました
内容以外で優れているのは、本をパタンと開いてそのままにできるところ。好きなページを開いた状態でパソコンの操作ができるので非常に快適です
元はイギリスの本ですが、ブロックの図などもきちんと日本語化されていて、本の通り作ったのにちゃんと動かない!ということはありませんでした。イラストもドット絵に統一されていて、眺めているだけでも楽しい本です。Scratch中級者にオススメ
こちらが第一弾