「ブラック・ジャック創作秘話」の2巻がやっとKindleで発売されたようなので早速ダウンロードして読みました。
手塚先生のアシスタントや担当編集者からのインタビューを元に当時のエピソードが描かれています。1巻ほどの内容の濃さがなかったような気がしましたが、それでもやっぱり面白かったです。
最初のエピソードの手塚先生のわがままっぷりがすごい。
「ベレー帽がないと描けない」からすでに意味不明ですが、「高田馬場の赤いきつねじゃなくて下北沢の赤いきつねが食べたいんです!」って・・・。わがままにつき合わされた当事者はたまったもんではないでしょうが、当時のエピソードを話す人たちは決まって嬉しそうに自慢げに話していたというのは、手塚先生がいかに愛されていたかがわかります。
手塚治虫という人の仕事に対する情熱がヒシヒシと伝わってくる漫画です。
虫プロという手塚先生のアニメの会社が倒産して、そのたった9日後にブラックジャックの連載が開始されたというエピソードは鳥肌もの。やる気が出ない時に読むと元気がもらえます。
SMAPの草なぎ君が手塚先生役でドラマ化されるみたいですね。これも楽しみです。
『神様のベレー帽 ~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~』