【書籍】実践はSmall Basicで!「インドの小学校で教えるプログラミングの授業」

インドの小学校で教えるプログラミングの授業

「インドの小学校で教えるプログラミングの授業 これならわかる!超入門講座」を読みました

IT大国のインドでは日本でいう小学5年生からプログラミングを学び始めます。本書はインドでのプログラミング授業を参考にして解説されたプログラミング入門の書籍です

インド人のシャルマ先生と、今までプログラミングとは無縁だったバリバリ文系の筆者との会話形式で進みます。会話なのでスイスイ読み進められますが、漢字にはルビはないので、中高校生くらいからが対象年齢かと思います

書籍の内容

4つの章で構成されています

1時間目

インドがコンピュータの世界で進んでいる理由や、インドの教育、IT界における実態の解説

2時間目

コンピュータの歴史や動く仕組みの解説

3時間目

プログラミングの基本とプログラミングを学ぶことのメリットの解説。プログラミングを学ぶことで仕事の効率が上がったり、リーダーとしての資質が育つ理由がわかります

4時間目

プログラミングの実践

一番最後はSmall Basicを使って実際にプログラミングを行います。が、Windowsでしか動作しない開発環境なので、それ以外のOSだと何もできないので注意が必要です

Small Basicって何?

マイクロソフトが開発しているプログラミングの入門者向けツールです。対応OSはWindows
公式サイトからダウンロードできます

Small Basic

ちゃんと日本語対応されています。Appleと違ってマイクロソフトはこういう所がちゃんとしてますね

インドの小学校で教えるプログラミングの授業

コード補完と解説が充実しています

インドの小学校で教えるプログラミングの授業

実践するのは以下のプログラム

  • ウィンドウの表示
  • 画面に文字を表示
  • 図形の描画
  • 図形の移動
  • タートルプログラム
  • ローカル画像の表示
  • マウスで文字を動かす
  • 音を鳴らす

インドの小学校で教えるプログラミングの授業

感想

コンピューターがどうして動くの?といった基本的なところから、プログラミングの基本である順次・分岐・反復処理までが解説されています。プログラミングの動きを現実の世界の出来事に置き換えて説明しているのでので、初心者にはイメージしやすくてわかりやすいと思います

インド式プログラミング入門ってどんなもの?!と思って読み始めましたが、インド要素はあまり感じられませんでした(インドでの国家を挙げてのITの取り組みなどの紹介はありますが)。てっきり、インド式数学のような学習法があるのかと思ったんですが、基本的には普通のプログラミング入門でした

本書ではSmall Basicというあまりメジャーじゃない開発環境を使っています。もっとメジャーな言語にすればいいのに・・・と思いましたが、実際使ってみると、コード補完と解説が充実しているので、初心者に非常に使いやすい開発環境だとわかりました。Windows版だけというのが残念ですが、インストールも簡単ですし、日本語化もされていますし、入門書である本書で選ばれた理由も納得です。Silverlightアプリ(ブラウザで実行できる)とデスクトップアプリに出力できる機能があるので、作ったプログラムの配布も簡単にできるようです

プログラミング実践の章では、新書なので1ページの情報量が少ない上に、スクリーンショットを多用しているので、あまり詳細な解説が行われていません。「細かいことはいいから、とりあえず動かしてみよう!」という感じ。なので、本書を読んでプログラムに興味がわいたら、プログラミング言語の入門書や学習サイトで、基礎からみっちり学習するのが良いと思います

読みやすいので、プログラミングの世界への取っ掛かりとしては非常に良い本だと思います。ただし、Windowsユーザーのみという条件付きです

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