「妖怪プログラミング アルゴとリズムの冒険 しっかり考える小中学生の本格プログラミング」を読みました。対象年齢は小学3・4年生以上、全ての漢字にふりがなが振られています
バグでおかしくなったコンピュータの中にある世界(システム界)を2人の小学生(雄太と佐奈)が正常な状態に戻していくというお話です。タイトルは「アルゴとリズムの冒険」ですが、どちらかというと「雄太と佐奈の冒険」です。システム界には、アルゴとリズムの他にもたくさんのコンピュータ妖怪が住んでいて、その妖怪たちがバグに侵されてしまってるので、そのバグを取り除いていきます
プログラミングの「考え方」と「プログラムの書き方」を妖怪たちの能力や役割にたとえて説明されています
こちらは「かず」「もじ」「ふらぐ」の仲良し三姉妹。イラストがあると覚えやすいですね
JavaScriptをベースとしたソースコードも登場しますが、本書だけでプログラミングが組めるようになるわけではありません。あくまで考え方を学ぶ本です
ブラウザ上で動かすアプリケーション(HTML+CSS+JavaScript)も用意されています。ソースコードの入力が難しければ、この部分は飛ばして後からチャレンジしても問題ないと思います
目次です
- プロローグ
- 第1話 初めて見る世界
1-1 空から降ってくる0と1 システム界の秘密 - 第2話 システム界の異変
2-1 現実世界も大混乱 バグとアルゴリズム - 第3話 変数妖怪
3-1 変数運ぶよどこまでも もじ・かず・ふらぐ三姉妹
3-2 初めてのプログラミングに挑戦 変数の実装 - 第4話 条件分岐妖怪
4-1 看板立てたら道が別れる いふん登場
4-2 フローチャートでプログラムがわかる? 条件分岐の実装 - 第5話 繰り返し妖怪
5-1 ぐるぐるまわる不思議な電車 ほわいる・ふぉお兄弟
5-2 変数・条件分岐 全員集合 繰り返し処理の実装 - 第6話 最終決戦
6-1 アルゴとリズムを救い出せ! 破壊者クラッカー - エピローグ
感想
プログラムの考え方などがキャラクター化されているので記憶に残りやすいですね。キャラクターだけでなく、ループ処理をぐるぐる回る電車で、「while」を駅員さんが切符をチェックする昔の改札、「for」を自動改札に例えて説明しているのは面白かったです。最初に正しいプログラムの動きを学ぶのではなく、バグを解決しながらプログラミングを学習していく流れもクイズ感覚で楽しいです
続きがありそうな感じで終わるので、ぜひ続編も出して欲しいです