【書籍】「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング (1) プログラミングって何だろう?」を読む

パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング 1 プログラミングって何だろう?

「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」の全3巻の1冊目、「プログラミングって何だろう?」を読みました。本書を読めばプログラミングの「順番通り」と「繰り返し」の考え方を学ぶことができます

コンピューターを使わないでコンピューターの動きや考え方に触れる本ということで、本書に付いている「命令カード」を利用して読み進めていきます。「命令カード」を切り取ってしまうと、カードの裏のページが読めなくなってしまうので、ページをコピーするか、同じようなカードを自作する必要があります。出版社のサイトにPDFでも用意されているかな?と思いましたが、残念ながらありませんでした

パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング 1 プログラミングって何だろう?

このように、本書に用意されているコース上に自分のキャラクタ(LEGOのフィギュアなど)を押いて、命令カードに従って動かしてクリアしていきます

パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング 1 プログラミングって何だろう?

「ルビィのぼうんけん」にも紙を使ってプログラミングをする課題がありますが、本書の方がより実際のプログラミングに近いので、Scratchでのプログラミングにもスムーズに移行できるのではないでしょうか

目次です

  1. プログラミングって何だろう?
  2. まっすぐ動かしてみよう
  3. 曲がってみよう
  4. 自由に動かそう
  5. 繰り返しってすごい!
  6. 「繰り返し」を繰り返そう
  7. 集大成の迷路に挑戦だ

感想

コンピューターの動きを紙を使ってそのまま再現しているので、それなら最初からScratchで組んだほうが早いんじゃないの??と思いましたが、最後まで読んでみると、命令カードの良さが理解できました

命令カードを使ってプログラミングするメリットは・・・

  • パソコンがなくてもできる(端末がなくても授業に取り入れられる!)
  • マウスやキーボード操作がいらないので、小さな子どもでもできる。子どもだけでやらせても安心

この辺は想定内ですが、このほかに・・・

  • コンピュータの役割も自分でやるので、命令カードの意味をちゃんと理解する必要がある
  • 違う組み方でも同じ結果になるプログラムが作れることが、使うカードの枚数の違いで直感的に理解できる
  • (自分が担当するので)コンピュータの動きが遅く、間違った箇所に気づきやすい
  • 使わないカードを除けておけば、シンプルに考えることができる

などなど、命令カードなりの良さを感じました。特に、順次・反復・分岐のプログラミングの基本動作を理解するのには、命令カードを使うのは効果的かもしれません

1点残念だなぁと思ったのが、本書はパタンと開いたままになるタイプの本ではないので、ページ上に操作対象のキャラクターを置くのが難しい点。LEGOのフィギュアを使うより、付箋のようなものをキャラクターとして使って、ページに張り付かせたほうが良さそうです。もし電子書籍版が出たら、ページが勝手にめくれないので、そちらの方が実用的だと思います

本書で用意されている課題は、いろんな方法でクリアできるように作られているので、何度も繰り返し楽しめます。より少ない命令カードでクリアしたり、使えるカードを限定したり、工夫次第でいろんな遊び方ができそうです。学校の授業でやると盛り上がりそうです

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