chibi:bitには開発環境が多数用意されています。今回はその中でもScratchのようにブロックを組んでプログラミングできる環境を見ていきたいと思います
ビジュアルプログラミング環境
chibi:bitにはビジュアルプログラミングの環境が2つ用意されています
1つは「Microsoft Block Editor」
もう１つは「JavaScript Blocks Editor（旧名：Microsoft PXT（Programming Experience Toolkit））」
実はもう１つあります。それはスイッチサイエンスさんのchibi:bitの開発環境
Microsoft Block Editor
Touch Developの流れを汲む開発環境です。日本語には対応していないようです
https://www.microbit.co.uk/app/#create:xczaux
JavaScript Blocks Editor
新しいmicro:bitの開発環境です。まだベータ版みたいですが問題なく使えます正式版が公開されました
https://pxt.microbit.org/?lang=ja
URLの最後に「?lang=ja」をつければ日本語化されます
chibi:bit IDE
http://chibibit.io/ide/
JavaScript Blocks Editorをベースとしたchibi:bit向けの開発環境です
おすすめは？
おすすめは「JavaScript Blocks Editor」です。「Microsoft Block Editor」は一通り使ってみましたがイマイチでした。その理由を説明します
JavaScript Blocks EditorとMicrosoft Block Editorの違い
実行順の指定方法
「Microsoft Block Editor」はステージに置かれたブロックの位置が上のものから実行されます。また、Scratchの「緑の旗」に相当するものがなく、ブロックをステージに置けば実行されます。下のプログラムを実行すると、「1」,「2」,「3」の数字が順番にchibi:bitに表示されます。Scratchに慣れていると変な感じがしますね
「JavaScript Blocks Editor」には「最初だけ」ブロックがあり、実行順も明確です
このように「Microsoft Block Editor」はブロックの位置が実行順に影響するため、うっかりミスで予期しない動きをする可能性があります
ブロックの仮置き
「Microsoft Block Editor」はステージに置いたブロックが全て実行されます。コメントアウトの機能もありますが、ブロックを1つずつ指定する必要があって面倒です
「JavaScript Blocks Editor」は「最初だけ」などのイベントブロックから外せば実行されません
テキストベースのプログラミングへの変換
「Microsoft Block Editor」はTouch Developにコンバートできます。が、一方通行なので、Touch Developで修正してBlock Editorに戻すことはできません
「JavaScript Blocks Editor」はJavaScriptに変換（表示切り替え）ができます。JavaScriptで修正後、再度ブロック表示に戻すこともできます。（一部、ブロックで対応していないJavaScriptコードは変換できません）
そのほか、JavaScript Blocks Editorの方はアンドゥ・リドゥができたりと細かなところでも使いやすくなっています。用意されているブロックも多いので、Touch Developへのコンバートがどうしても必要でなければ「JavaScript Blocks Editor」の利用をオススメします
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